山小屋日記6

今年はコロナウイルスの影響で登山者の数も減り常念小屋の宿泊者の数も半数以下となっておりますが、逆に個人空間の確保できるテント泊の数が倍増しています。

ところで9日には上高地のテント場で幕営中の方が熊に襲われ足をケガをされ、10日には麓の大町市で散歩中の方が熊に襲われ頭を噛まれケガをされました。
ここ常念小屋付近でも熊が出没しており、テント場・登山道でも目撃されております。

熊は本来人に近づかないものですが、人が食べ物を持っている事を知ると食べ物を求めて近づいて来ます。
夜間ゴミをテントの外に置いておかれますと熊が近づいてきますのでゴミはテント内に置き、匂いが漏れない工夫をして下さい。
間違っても食べ物を与えたりしないで下さい。
もし熊を見つけても騒いだり写真を撮ったりして刺激せず、熊が離れていくのを待って下さい。
熊は臆病で大人しい性格ですが、なにかのきっかけで人を襲うと止める術はありません。
自分の身は自分で守って下さい。

そして余談ですが、テント泊の方は小屋内の水道はご使用になれませんので、無断でご使用なさらないで下さい。

Nature Adventure - 日本山岳ガイド協会 JMGA公式登山ガイド 清水研吾 ー

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