山小屋日記8
常念小屋の客室から見える藍色のこの物体。皆様は何か分かりますでしょうか?
実はこれはオオシラビソの球果。いわゆる松ぼっくりになります。
オオシラビソはマツ科の常緑針葉樹であり、日本の特産種。ハイマツを除けば最も雪に強い樹種で、標高1500m~2500mの亜高山帯に分布しています。
シラビソとオオシラビソの二種があり日本海側にオオシラビソが多く、太平洋側にシラビソが多く生息しています。また見分け方としては球果の先端に丸みを帯びているものがオオシラビソ、尖っているものがシラビソとなります。名前の通りオオシラビソの球果の方が少し大きいのも特徴です。
普段山を歩いておられて、前方や足元を見ていても上を見上げる機会は少ないかも知れません。
しかし時にはご自分の頭上も見上げてみてはどうでしょうか。木の葉のさざめきや青空の中に、新たな発見が見つかるかも知れません。
0コメント