常念小屋・山小屋日記11
先日は前常念トラバース道で遭難事故があり、今シーズン4度目の救助活動となりました。
転倒による行動不能でしたが幸い命に別状はなく、なんとか小屋に辿り着く事はできました。
今年は常念小屋付近でも遭難事故が多く、ここ数年で最多の出動回数となっています。
大半が転倒・滑落の事故で、事故の時の記憶がない(いわゆる集中力の途切れている瞬間)に起こっています。気を張り続ける事は大変ですが、気の緩んでいる時こそ危険な状態という認識を持ちましょう。
また前常念トラバース道は前常念岳と常念乗越を結ぶ便利な登山道ではありますが、足場の悪い斜面が続き急傾斜の鎖場も数カ所含みます。
上級者向けの難路となっており、コースタイムのみを見て近道として歩かれますと非常に危険です。
十分ご注意下さい。
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